12年ぶりメダルへ一丸 全国都道府県対抗女子駅伝 きょう号砲

 第36回全国都道府県対抗女子駅伝は14日、京都市の西京極陸上競技場発着コース(9区間、42・195キロ)で行われる。スタートは午後0時半。13日は同市のロームシアター京都で開会式があり、47都道府県の選手たちが力走を誓った。

 式では各チームの主将がそれぞれ都道府県旗を掲げて入場。長崎県は「笑顔いっぱいの元気なチームです」というアナウンスが流れる中、主将を務める森智香子(積水化学)が登壇した。

 前回大会で最多優勝回数を16に伸ばした京都が優勝旗などを返還。今年の国体開催地となる福井の平井恵(キヤノンAC九州)が「古里の方への感謝をたすきに込め、歴史に新しい1ページを刻む」と選手宣誓した。

 レースは総合力の高い京都、群馬、大阪、兵庫を軸にした展開が予想される。このほか、昨夏の世界選手権マラソン代表の清田真央(静岡・スズキ浜松AC)、5000メートル代表の鍋島莉奈(高知・日本郵政グループ)ら国内トップ選手の走りにも注目が集まる。前回4位の長崎県も好選手をそろえており、メダル争いに絡む戦力は整っている。

◎「強い長崎定着させる」

 12年ぶりのメダル獲得を狙う長崎県チームは11日に現地入り。コースを試走するなど最終調整した。藤永監督(諫早高教)は「万全の状態とはいえないが、力のある選手はそろった。あとは自分たちでチャンスをつかんでほしい」と選手たちの奮起に期待している。

 今年のポイントは前半でどれだけ上位に食らいつけるか。昨年末の全国高校駅伝1区で区間6位の森林(諫早高)を1区、実業団2年目で成長株の湯田(第一生命)を2区に起用。ここで上位から離されなければ、4、5区に配置したスピードランナーの廣中(長崎商高)と森(積水化学)で先頭争いに絡める可能性もある。昨年の4区で11人抜きしてトップに立った廣中が上り調子なのは心強い。

 この勢いを後半がしっかりとつなぎ、最後は安定感がある野上(十八銀行)に託す。主将の森は「みんなで決めた目標は3位。3年連続入賞して、また強い長崎を定着させたい」と闘志を燃やしている。

【長崎県オーダー】

▽1区 森林 未来(諫早高)

▽2区 湯田向日葵(第一生命)

▽3区 川口 幸奈(諫高付中)

▽4区 廣中璃梨佳(長崎商高)

▽5区 森 智香子(積水化学)

▽6区 弟子丸小春(諫早高)

▽7区 吉塚有紀子(川棚高)

▽8区 久松 彩己(長与中)

▽9区 野上 恵子(十八銀行)

3年連続の入賞を誓う長崎県チーム=ロームシアター京都

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