旧牧郷小で「どんど焼き」 相模原・緑区

 2003年に閉校した旧牧郷小学校(相模原市緑区牧野)で13日、正月飾りなどを燃やし無病息災を願う「牧郷どんど焼き」が開かれ、約100人が参加した。住民有志でつくる「あすの牧郷をつくる会」(倉田典昭会長)の主催。

 正月に各家庭で使った門松やしめ縄、だるまを燃やす伝統行事。竹で組み立てられた高さ約5メートルのやぐらに、年男、年女5人が点火すると「パチパチ」「ポン」と音を立てて燃え上がった。昨年捕獲されたイノシシの肉や地元産のサトイモ、ジャガイモを使ったしし鍋約100人分や、子どもたちがついた餅で、お汁粉も用意された。

 1931(昭和6)年に牧郷小に入学したという山下勉さん(93)は「伝統を守ることは人の心を一つにする。大事なことだと思います」と話し、見守っていた。

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