山手のエリゼ光 「生たまご生プリン」に栄誉 県名菓展で最優秀賞 横浜市中区・横浜市西区

贈答用の箱を持つ六川代表

 県内の魅力ある名菓を発掘する「第28回神奈川県名菓展 菓子コンクール」がこのほど行われ、中区山手町の(有)エリゼ光アンテルナショナルの「生たまご生プリン」が一般名菓の部で最優秀賞に輝いた。

 「生たまご生プリン」は、牛乳などを使ったバニラ風味の白いムースに、卵黄とキャラメルソースを加え軽く混ぜて食べるのが特徴。

 代表取締役社長の六川光さん=人物風土記で紹介=は以前から地場素材にこだわってきた。卵には相模原市に養鶏場があるコトブキ園の「恵壽卵」を使用。黄身の深い味わいが広がり、口の中でプリンが完成するという究極のプリンだ。

 専用のひよこ型付属品を使い、黄身だけをプリンの上に乗せる仕掛けは、流行りの”インスタ映え”するとテレビなどで度々紹介されている。

 販売は4年前から。恵壽卵の品質に惹かれ「誰もが知るメニューでシンプルに素材の良さを伝えたい」と、プリンに使うことを考えた。同社がエリスマン邸の喫茶室「しょうゆ・きゃふぇ」を開くタイミングでもあったため、カフェの看板メニューとして誕生。現在は本店のフランス料理店・エリゼ光でも食べられるほか、昨年初めからは生プリンと生卵が入った贈答用を販売開始。これが今回最優秀賞に選ばれた。

 素材の味を活かす「引き算の勇気」に長年こだわってきた六川代表。「見た目の部分でこれまで注目されてきたが、今回の表彰はプリンの美味しさに対する証だと感じている。すごくうれしいです」と話した。

 生たまご生プリンは同店HPからメールで注文可能。詳細は【URL】www.elysee-hikaru.com/gifuto/new_namapuringifuto.htmlへ。

 同展は一般名菓の部と観光みやげ品の部の2部門で、一般公募により隔年で行われている。今回中区からは同社のほか、(株)三陽物産の「開港レシピのアップルパイ」が一般名菓の部優秀賞、「横浜三塔物語スティックケーキ」が観光みやげ品の部技術賞に選ばれた。

プリンの上に卵黄が乗る

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