昨秋に東京渋谷で上映「Birds」 湯河原真鶴ゆかりの短編 箱根町・湯河原町・真鶴町

福浦港でのシーン(C)Bumpkin

 湯河原や真鶴で撮影された短編映画「Birds」(15分)が、11月に東京渋谷で開催された第10回オイド短編映画祭で上映された。

 短編26作品を3日間で上映するイベントで、真鶴港や湯河原の福浦港、ベーカリーや熱海市泉のカフェなど、普段は町民にもおなじみの町並みが横長の大画面で映し出された。物語は彼女に愛想を尽かされた男性が、故郷の真鶴に姿を現すシーンから始まる。監督の永岡俊幸さん(28)は映像撮影スタッフの経験のある会社員で、数年前に志賀直哉の短編「真鶴」を読んで町の事を知り、撮影を思い立った。昨年夏に2日間かけて約25のシーンを撮影、ロケ地でもある漁港の使用許諾を得る際は役場職員も協力してくれたという。涼やかな真鶴の風景が繰り広げられるが、撮影時は強烈な日差しや照り返しに苦しんだ。それでも「都心から1時間でこれほどの美しい町があるのは、ただそれだけで魅力」と永岡さんはコメントしている。今後の上映は未定だが、ネットで「Birds予告編」で検索すると一部が視聴できる。
 

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