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本拠地セントルイスで会見、地元紙「カージナルスは彼の希望球団でもあった」
巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手が13日(日本時間14日)に本拠地セントルイス入りし、地元メディアを相手に記者会見に臨んだ。日本での3年間で成長し、メジャーの舞台に返り咲く右腕は、ワールドシリーズ制覇11度を誇る名門が意中の球団だったことを告白。一方、ジョン・モゼリアックGMはメジャーでの実績が少ない右腕の獲得について「理に適った決断だった」と明かしている。
カージナルスのウインター・ウォーム・アップイベントのためにセントルイス入りしたマイコラスは、地元メディアの質問1つ1つに丁寧に応じた。二塁手のジェド・ジョーコとはパイレーツ時代のルームメートで、中継ぎ左腕のタイラー・ライオンズとはパドレス時代のチームメート、そしてマイコラスの母親はフロリダ州ジュピターに引っ越すまでセントルイス在住だったなど、縁は深いという。
米地元紙「ベルビル・ニュース・デモクラット」電子版は、「マイコラス獲得に動いていた球団は一つではないが、カージナルスは彼の希望球団でもあった」と紹介。本人が「加入したいと思っていたチームから声がかかって、とても光栄だし幸運だと思いました」と話していたことも伝えている。
GMが明かした「決断」、マイコラス獲得は「奇妙に映るかもしれないが…」
メジャーでは2012年にデビューするも、通算37試合登板(10先発)で4勝6敗、防御率5.32と結果を残せなかった右腕は、2014年オフに日本行きを決断。巨人では、2015~17年の3シーズンでNPB通算62試合に登板し、31勝13敗、防御率2.18と好成績を残した。昨年末に自由契約となり、名門カージナルスと2年総額1550万ドル(約17億2100万円)で契約。日本で結果を残し、メジャーに返り咲いた。
会見では「日本に渡る以前は、直球とカーブ、時折スライダーという感じだった。日本でのシーズンを経て、もっと完成された投手になれたと思う」と振り返ったマイコラス。緩急を織り交ぜるなどして、投球の幅を広げたことを説明し、巨人ファンへの溢れんばかりの愛情も明かした。
メジャーでの実績だけを考えれば、リスクがあるようにも見えるが、モゼリアックGMは記事の中で「マイコラスのような存在の補強は、一部の人たちには奇妙に映るかもしれない。ただ、彼がチームにもたらしてくれること、特に先発陣に厚みをつける点において、2年契約を彼と結ぶことは我々にとって理に適った決断であった」と話している。ヤンキースの27度に次ぐ11度の世界一を誇る名門にとって、マイコラスは“切り札”的な存在となる。
野球熱が熱く、ファンの質が高いことでも知られるセントルイス。日本で進化を遂げたピッチングで期待に応え、結果を残してくれそうだ。
(Full-Count編集部)