マクラーレンF1の復活の可能性にライバルが警戒

 ウイリアムズF1チームの技術部門トップを務めるパディ・ロウは、マクラーレンとルノーの新たな提携は、ウイリアムズにとって2018年の懸念材料であると示唆した。

 エンジンパートナー、ホンダとの提携関係を期待した結果を出せないままに3年で終わらせたマクラーレンは、2018年、ルノーとの新しい幕開けを迎えようとしている。

 これを受けてウイリアムズは、F1での通算優勝回数ではフェラーリに次ぐ2位に位置しているマクラーレンが今年復活する可能性を警戒している。

「ホンダはシーズン終盤に向かってそれなりに強力なところを見せていた。だからマクラーレンが冬の間にどのような進展を遂げるか、または遂げないのかを見るのは興味深い」とロウ。

「彼らは尊敬するライバルだから、我々は確実に彼らに注目していく」

 2017年シーズンに、ウイリアムズはコンストラクターズランキングでフォース・インディアを追い抜くことを目指していたが、その目標を達成することができなかった。しかしメルセデスからウイリアムズに移籍し、拠点のグローブにおいて多くの作業と組織変更を行ったロウは、シーズン後半のチームのパフォーマンスと開発プログラムには概して満足しているという。

「優勝できるマシンだろうが、中位グループのマシンだろうが、持てるものを最大限に引き出すには信じられないほどのチームワークが必要だ」と55歳のロウは語った。

「何度か敗北やミスはあったが、全体的にチームは素晴らしい仕事をし、まとまりを見せていた。(ランキング)4位にはなりたかったがね」

「フォース・インディアを称賛すべきだ。彼らは素晴らしい仕事をし、彼らに値する順位を手に入れたのだ」

「しかし競争の状況を見れば、5位の座を守ることは決して簡単なことではない」

「特にシーズン終盤三分の一で我々がしてきたことは外からでは分からないだろうが、5位の座を最後まで守りきるために、マシンのラップタイムを大幅に向上させた」
 
「我々のパフォーマンスプログラムは本当に良いものだった」 

© 株式会社三栄