見晴らし堪能 屋根なしバスで三浦周遊

 屋根のない2階建てバス「オープントップバス」で周遊して景観を楽しむイベントが14日、三浦市内で行われた。市内の親子ら42人が参加し、畑や湾など三浦半島ならではの景色を約3・5メートルの高さから眺めた。

 京浜急行電鉄は、往復乗車券と食事券などがセットになった「みさきまぐろきっぷ」のリニューアルに合わせて、昨年10月から同バスの運行を開始した。観光用バスとして、切符の施設利用券を使うと乗車できるが、市と同社の企画で市民を無料で招待。先月23日、今月13日と計3回の開催で6倍近い応募があり、計約120人が乗車した。

 バスは京急線三崎口駅を出発して、約1時間市内を周遊。参加者はガイドの説明を受けながら、ダイコン畑や城ケ島、三崎魚市場、諸磯湾など、普段見ることのできない高さからの眺望を堪能した。京急油壺マリンパーク近くを通った際は、同パークにまつわるクイズも出題された。

 小学1年生の細田倫太郎君(7)は「空が近く、いつもより景色がきれいに見えた。学校で友達に話したい」と笑顔。母親の恵里さん(37)は「生まれてから住んでいるが、改めて三浦の良さを感じた。ガイドは勉強になった」と話していた。

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