新春行事楽しむ どんど焼きや餅つき

 市街地から姿を消しつつあるどんど焼きをはじめ、新春恒例の行事を楽しむ「初夢・新春イベント」が14日、川崎市子ども夢パーク(同市高津区下作延)で開かれた。餅つき、ベーゴマ、かるた、書き初めなどが行われ、大勢の家族連れでにぎわった。

 どんど焼きは、門松や正月飾り、書き初めなどを焼いて年神様を送る小正月の行事。朝の寒さで霜柱が残るパーク内に、地元町内会や大学生のボランティア約70人が、どんど焼きのやぐらを組み、子どもたちが家から持参した正月飾りを次々と火に投げ入れた。

 下作延第一町内会の佐藤巳喜男さん(76)は「伝統行事を継承したいが、最近の住宅地では煙への苦情があり、どんど焼きは年々減っている。高さを抑えて煙が広がらないよう工夫した」と話す。小学3年生の男の子は「熱いけどずっと見ていたい」と昔ながらの正月を味わった。

 ベーゴマボランティアの宮田守さん(67)は「自分で削って遊ぶ楽しさをゲーム世代の若い親たちにも伝えたい」と指導。宮前区神木本町から訪れた小学3年生の女の子は「難しいけど、うまく回るとうれしい」と何度も挑戦した。

 会場には4基のうすが用意され餅つきの「よいしょ」の声が響いた。

© 株式会社神奈川新聞社