戸倉さんヨット模型を寄贈 藤沢市と商工会議所へ 藤沢市

寄贈したヨットと戸倉さん

 市内鵠沼神明にある模型メーカー・宝船堂の戸倉徳治代表(79)が1月5日、藤沢市と商工会議所へ、五輪セーリング種目である470級ヨットの13分の1模型を寄贈した。

 この模型は、船体からマスト、帆まで戸倉さんが約6カ月かけ手作りし、組み立てたもの。「五輪を成功させようと皆さん一生懸命頑張っている。私も市民の一人として少しでも協力させてもらいたいと思った」と話している。

 漁船の模型を多く手がける宝船堂だが、戸倉さんがヨットの模型を手掛けるのは今回が初めて。江の島のヨットハーバーへ実物の写真を撮りに行くことから始まり、その写真を基に寸法を計算し、設計図を作って作成。材質は実物と同じ繊維強化プラスチック(FRP)を使った。

 戸倉さんは「初めてのことで、難しかった。こだわったのは、帆が風を受け少し膨らむように工夫したこと」と話している。

 市の東京オリンピック・パラリンピック開催準備室は、受付やイベントでの展示、同会議所は所内に飾る予定だという。

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