アスレティック・ビルバオはルーマニア1部リーグのヴィートルル・コンスタンツァからルーマニア代表DFクリスティアン・ガネアを獲得したと発表した。
契約は3年+オプションで1年。移籍金は60万ユーロ(8133万円)と伝えられている。今季末まではヴィートルルに留まり、正式に加入するのは来季からとなる。
ただ、ビルバオといえばバスク純血主義を貫いているはず。
他国の代表選手を獲得するというのはあまり聞いたことがない。クラブ史上初のルーマニア人選手とも伝えられている。
上記写真の前列中央、24番がガネアだ。一体なぜ彼はビルバオに移籍できるのか、調べてみた。
ガネアは1992年生まれの25歳。生まれたのは、ルーマニアのビストリツァという街だ。
現地メディアによれば、彼は11~18歳までバスクで育ったという。なんでも11歳の時に家族でバスク自治州にあるバサウリという都市にやってきたそうで、両親は街のバーを所有しているとも。
ガネアはマジョルカのカンテラに入る前までの7年間をバスク地方で過ごしたそう。ビルバオの実質サードチームであるCDバスコニアのカンテラにいたこともあるほか、バスクのU-18代表チームでもプレーしていたという。その後、2013年にルーマニアに戻った。
現在のビルバオでは、バスク地方で生まれるか育成された選手ならばプレー可能。よって、彼の加入は問題ないようだ。
あのゲオルゲ・ハジが率いるヴィートルルでプレーするガネアは、セットプレーのキッカーも務めている模様。
ルーマニア代表のコスミン・コントラ監督も「技術的にはとてもいい。攻撃にかなり出ていくし、集中力も高い。ゴールも獲るし、守備よりも攻撃がかなりいい」と評価している。そんな彼をビルバオは数か月に渡ってチェックし、最終的に獲得を決めたとのこと。