カネミ油症患者の健康状態を調べ、患者認定にもつながる本年度の油症検診が14日、五島市玉之浦町を皮切りに始まり、認定患者72人、未認定患者12人の計84人が受診した。
油症検診は、国の委託を受けた県が年1回実施。患者らは内科や皮膚科など4項目の臨床検査を受け、ダイオキシン類の血中濃度や骨密度など14項目について検査する。会場となった同町の玉之浦診療所には朝から多くの人が訪れた。
県生活衛生課によると、昨年度は、同町で83人(認定70、未認定13)が受診。同町を含め県全体では224人(認定166、未認定58)が受診している。未認定患者の認定診査も兼ねており、県油症対策委員会が検診結果を基に、油症かどうかを診査し、知事が認定の可否を通知する。
15日に市奈留保健センター(同市奈留町)、8月20日に県西彼保健所(長崎市滑石1丁目)で実施。問い合わせは県生活衛生課(電095・895・2364)。
(2015年7月15日掲載)