本年度の油症検診終了 県内3カ所で計197人が受診

 カネミ油症患者の健康状態を調べ、患者認定にもつながる油症検診が20日、長崎市の県西彼保健所であり、本年度の県内での検診が終了した。7月に実施した五島市玉之浦町、同市奈留町も含め、計3カ所で197人が受診。前年より27人少なかった。

 県生活衛生課によると、内訳は認定患者152人(前年度比15人減)、未認定患者45人(同12人減)。地域別にみると、長崎市77人(うち認定患者54人)、玉之浦町84人(同72人)、奈留町36人(同26人)。

 油症検診は、国の委託を受けた県が年1回実施。患者らは、内科や皮膚科などの臨床検査とダイオキシン類の血中濃度や骨密度など、計18項目の検査を受けた。未認定患者の認定診査も兼ねており、今回の結果を基に医師でつくる県油症対策委員会が油症かどうかを診査し、年度内に知事が認定の可否を通知する。

(2015年8月21日掲載)

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