身長160センチの川除大輝選手の第一印象は、とってもシャイでおとなしい少年であった。「生まれつき両手足の一部がなく、クロスカントリースキーを始めた頃はストックが持てなくて一歩進むのがとても難しく何十回も転んで大変だった」と話す彼はどことなくうつむき加減。
小学校4年生のときに出会った金メダリスト新田佳浩選手の影響で本格的に競技に進んでいき、13歳のときには障害者スキーW杯旭川大会にオープン参加するまでになった。
「クロスカントリーは楽しい?」と聞くと、「競技中は苦しくて辛いけどクロカンだけしかない上り下りがとっても魅力的で、そういう所が楽しいです」とさっきまでと違い正面を向き楽しそうに話してくれた。
今では憧れの新田選手と同じ日立のチームに所属して、平昌パラリンピック代表候補として将来のエース候補にまで成長。
「平昌パラリンピックでは入賞して、その4年後の北京パラリンピックではメダルを取りたい」そう言う顔は自信が溢れている様に見えた。
川除大輝(かわよけだいき)
2001年2月21日生まれ 16才
富山県立雄山高等学校
日立ソリューションズ「チームAURORA」所属
生まれつき、両手足の指の一部欠損
小学校低学年でクロスカントリースキーを始める
昨年、平昌で行われたW杯で7位と健闘
現在は平昌パラリンピックに向けて調整中
PARA☆DO!
フジテレビパラスポーツ応援プロジェクト