ベンチでセーリング開催PR 藤沢の高校生

 藤沢市の魅力を発信しようと、県立藤沢工科高校(同市今田)の生徒らがセーリングなどをデザインした木製ベンチを製作し、市に寄贈した。江の島がセーリング競技開催地となる2020年東京五輪を意識したといい、手掛けた生徒らは「五輪や藤沢の歴史に興味を持って」と呼び掛けている。

 ベンチを製作したのは、同校の3年生5人。昨年4月から約8カ月かけて、6脚を完成させた。

 デザインは2種類。一つは、セーリングをイメージして海に浮かぶ真っ白いヨットを描き、もう一つは旧東海道の宿場町として栄えた藤沢宿をPRしようと藤沢宿の文字に薄紫色の藤の花を添えた。

 ベンチは市本庁舎や市内の市民センター、市藤沢宿交流館などに置かれる。生徒らは製作前に設置場所をチェックしたといい、男子生徒(18)は「それぞれの施設に合うように形状も工夫した」と胸を張る。製作を通じてセーリング競技に興味を持ったという女子生徒(18)は「2年後に向けて、市全体で五輪を盛り上げていきたい」と声を弾ませた。

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