救急出動が5年ぶり減 「適正利用進んだ」市消防本部17年まとめ

 海老名市消防本部は17日、2017年の火災・救急・救助の概要(速報値)をまとめた。救急出動件数は前年比157件減の6826件で、5年ぶりに減少に転じた。入院を必要としない軽傷者の割合が減少しており、市消防本部は「救急車の適正利用が進んだことも一因とみられる」と説明した。

 救急出動件数の内訳は、急病が4427件(前年比131件減)、一般負傷が千件(同52件減)、交通事故が594件(同6件減)など。搬送人員は前年比180人減の6400人で、入院を必要としない軽傷者は同739人減の2916人だった。搬送人員全体に占める軽傷者の割合は前年比10ポイント減の46%で50%を下回ったのは1990年以来という。

 火災件数は34件(前年比12件増)で、建物火災が最も多く16件(同4件増)だった。死者数は2014年以来となるゼロだった。負傷者は5人。

 救助件数は、68件(前年比15件減)。内訳は火災(同7件増の23件)、交通事故(同1件減の17件)と続いた。救助人員は36人(同3人増)だった。

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