県内議員、執行部への不満続々 希望・民進統一会派断念

 民進党と希望の党の統一会派結成はひとまず見送られたが、両党内には大きなしこりが残った。離党も辞さない構えだった県内議員は、執行部への不満を隠さなかった。

 「政策、理念の異なる政党と無理やり、統一会派の議論をして大失敗した」 希望結党メンバーの松沢成文氏(参院神奈川選挙区)は、玉木雄一郎代表に猛省を求めた。今後は「(党内で)憲法と安全保障の議論を真摯(しんし)にして結論を出す。離党分党(の検討)はその後だ」と、たもとを分かつ可能性に言及。同じく結党メンバーの笠浩史氏(衆院9区)も「憲法、安全保障でわれわれの立ち位置を明確にしないとまた同じようなことになる」と指摘した。

 一方、民進党の真山勇一氏(参院神奈川選挙区)は離党覚悟で両院議員総会に臨んだが、思いとどまった。「希望とだけ統一会派を強行するのは駄目。立憲民主党とも話をまとめ、大きなまとまりをつくるのが民進の役割。それを執行部にはもう一歩やってほしい」と注文を付けた。無所属の会の江田憲司氏(衆院8区)も「もともと3党で統一会派を目指すのが昨年末以来の党の方針だ」と指摘し、立民も含めて再結集すべきとの意向を強調した。

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