現在ベルギーのジュピラー・プロ・リーグでは日本人選手ブームが起きている。火付け役となったのは昨季ヘントで大暴れした日本代表FW久保裕也で、ベルギーの地で面白いようにゴールを量産。早々にチームの柱となった。
それに続いたのがMF森岡亮太だ。昨夏にワースラント・ベヘレンに移籍すると、久保同様に移籍早々から得点を量産。ベルギー国内の強豪クラブであるクラブ・ブルージュやアンデルレヒトが興味を示しているといった話題も浮上するなど、森岡もベルギー国内における日本人選手の評価を急上昇させた。
ベルギーのクラブも日本人選手の実力を理解したのか、今冬にはDMMグループが経営権を取得しているシント・トロイデンが東京五輪世代の19歳DF冨安健洋をアビスパ福岡から獲得。188㎝とサイズもあり、今後はA代表で活躍することも期待される。
さらにイングランドのリーズ・ユナイテッドに移籍したMF豊川雄太もベルギーのオイペンにレンタル移籍する。ベルギー『Voetbalkrant』も日本人選手の存在感が大きくなっていることを伝えており、シント・トロイデンに移籍した冨安については将来が期待される才能と注目している。
ベルギーの国内リーグはそれほどハイレベルというわけではないが、欧州五大リーグへのステップアップを目指すのであれば有効な行き先となる。上位クラブであればチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出場することも可能で、そうした経験を積むことができるのは大きい。今回ベルギーで新たなチャレンジに挑む冨安(19歳)、豊川(23歳)の2人もまだ若いため、ベルギーで確かな実績を築いてステップアップしたいところだ。