【ご当地パン】盛岡 福田パンを120%満喫!基本ルールと5つの裏技徹底ガイド

盛岡市民のソウルフード「福田パン」。福田パンを120%楽しむために知っておきたい買い方の基本ルールと5つの裏技を徹底ガイド。行ってみて初めてわかる福田パンの本当の魅力と共にレポートします。観光客だけではなく地元の人に愛され続ける理由とは?イベントで食べるのとどう違うの?現地でしか味わえない幸せが盛岡にはありました。

(かわいい看板キャラクターが出迎えてくれます)

こんにちは、あまいもの担当のこむぎこです。

2017年7月、東京・東銀座で行われた講演で、岩手県盛岡市のソウルフード「福田パン」の福田社長の熱い思いをうかがい、すっかり魅了されてしまったわたくし。もともと行ってみたいなあと思っていたところに「とにかく盛岡に来て食べて欲しい」そんな福田社長のお言葉を直接聞いてしまったからにはいてもたってもいられず、盛岡弾丸ツアーを決行してきました!
実際に行くことで初めてわかる"さらなる福田パンの魅力"と、行く前に知っておきたい"120%福田パンを楽しむ攻略法"をレポートでお伝えします。

※まずは「福田パン」の魅力をこちらで予習&おさらい!
【ご当地パン】ついに福田パンが東京で買える!盛岡発 魅惑のコッペパンサンド

盛岡のソウルフード「福田パン」を求めて

6:32東京駅発の東北新幹線・はやぶさ45号に乗っていざ、盛岡へ!東京駅から盛岡駅までは2時間と15分ほど。朝イチの出発だったので、わたくしは乗車直後から眠りにつき、気づけばあっという間に盛岡に到着。

8:45 盛岡駅到着!

何を隠そう、盛岡を訪れたのははじめて。まさか"コッペパン"が第一目的で訪れるなんて思いもしませんでしたがとにかく楽しみ。ではいざ!目指すは福田パンへ。今回向かうのは本店。盛岡駅から福田パン本店までのルートはこちら。

距離にして約1.0km、歩いて15分弱で到着します。主要駅から歩いて行ける距離と言うのも嬉しいですよね。それも盛岡駅の東口を出たら、曲がるのは最初の1回だけ。そのあとはずーっと直進なので、迷う心配もありません。
駅を出て左に進み、すぐ見える高架の手間を右に曲がったらあとはひたすらまっすぐ!ずんずん進んでいくと、看板が見えてきます。

(「福田パン」と書かれた大きな看板が目印)

到着したのは朝9:00すぎ。この日は、盛岡の一大イベント「さんさ祭り」直後の土曜日だったこともあってか、朝からすでに大行列!

(お店は朝7:00オープン。9:00の時点でこの行列)

駐車場もいっぱいです。まわりの会話を聞いていると北海道からキャンピングカーで来られた家族や、山形から観光ついでに来られた方、でもその中に混じって地元の女子高生や子供を連れたご近所のご家族など、実にさまざまなお客さんが並ばれています。

(かわいい看板キャラクターが出迎えてくれます)

買い物終えてお店を出て来る人には、大量のコッペパンが詰まった大きな袋を両手に持って出て来る方もいればひとつだけ買ってくる人も。皆さん思い思いに福田パンを楽しんでらっしゃる様子で、待っているそばから期待が高まります。

ここから30分ほど経って、やっと店内に。

(いよいよ扉を開けます。いざ、入店!)

お店に入ると初めに目につくのはやはり、ズラッと並んだメニュー。

(約60種類と言われるメニューがズラリ!)

以前紹介したように約60種類あるというメニュー。このあたりはおさらいですね。 メニュー表(2017年8月現在)

店舗限定メニューもありましたね。

(本店と矢巾店の限定メニューは要チェック!)

迷ったときは?そう、人気ランキングでした。

(店内の人気ランキングは迷ったときの味方)

意外と知られていない 福田パンの基本ルール

ただこのズラリと並んだメニュー。単に種類がたくさんあって、自由に組み合わせできるだけだと思っていませんか?実はちょっとしたルールと、知っていれば福田パンを120%楽しめる裏技がいくつかあるのです。

■福田パンを攻略 おさえておきたい買い方の基本のルール

まずは買い方の基本のルールをおさえておきましょう。

**①コッペパンに、2種類のメニューを組み合わせることができます。
②甘い系と調理系を組み合わせることはできません。
③甘い系は組み合わせたメニューのうち、高い方の価格だけで購入できます。(追加料金はかかりません)
④調理系は組合せによってプラスの値段が変わります。
⑤調理系は、1種類だけでも2つの味を楽しむことができます。**

(買い方のチラシが置かれています)

この買い方が説明されたチラシは、お店を入ってすぐのところに置かれています。並んでいる間によーく読んで、しっかり予習しておくと良いでしょう。行ってから初めて知るシステムがいっぱい!わたくしが何より驚いたのは③。一般的に、2種類のメニューを組み合わせると、両方を足した料金がかかるものですが、福田パンでは高い方のメニューの価格のみで買えるのです。たとえば、

●あん(159円)+ホイップ(163円)→163円
●すりおろしりんご(139円)+チーズクリーム(159円)→159円

もちろん、同じ値段のメニューの場合はお値段据え置き。

●粒あん(159円)+ずんだあん(159円)→159円
●コーヒー(139円)+ミルク(139円)→139円
なんて太っ腹!「お腹いっぱい食べて欲しい」、福田パンの創業の思いが受け継がれているのだなあとしみじみ実感しました。
また、いろんな斬新な組合せも試したいところですが、甘い系と調理系の組合せはNG。変な冒険はせず、おいしくいただきましょうね。

■福田パンを攻略 調理系は1種でもおいしさ2倍

さてこの福田パンのコッペパンサンド、どうしても2種類を組み合わせてしまいたくなりますが、メニュー表をよく見ていただくとわかるとおり、実はほとんどの調理系メニューにはもともと、ちょっとしたトッピングがついています。

たとえばコンビーフやカレー・チキンミートにはポテトサラダが、れんこんしめじにはキャベツが入っていて、1つのメニューだけでも2種類の味が楽しめます。逆にこれらに他の何かをトッピングした場合は、ポテトサラダやキャベツは除かれてしまうのでご注意くださいね。

(例)
●コンビーフ1種のみオーダー→コンビーフ(ポテトサラダ入り
●コンビーフ+スパゲティ→コンビーフ(ポテトサラダぬき)+スパゲティ
となります。

意外と知らない!福田パンを120%楽しむ5つの裏技

さて、ではここからはいよいよ、より福田パンを楽しむために意外と知られていない5つの裏技をご紹介します。

■裏技①トッピングの挟み方が2種類ある(ミックスor半々)

お恥ずかしながらわたくしも訪れて初めて知ったのですが、実は2種類のメニューをオーダーした場合、塗り方を選ぶことができます。

(選べる2種の塗り方)

同時に2つの味を楽しむことができる「ミックス」と、途中で味の変化が変化する「半々」。特に何も言わなければ基本は「ミックス」で作ってくれますが、通のお客さんは「●●を半々で、○○をミックスで」なんてオーダーをされていました。お好みに応じて、またはメニューによって、挟み方を変えてみるのもいいですね。

■裏技②福田パンはコッペパンを食パンに変更できる

コッペパンサンドで有名な福田パンですが、オーダーすれば食パンにサンドしてもらうこともできます。

(ちょっと珍しい、福田パンの食パンサンド!)

また残念ながらコッペパンが売り切れてしまった場合も食パンに自動的にチェンジされるとのこと。8枚切りのみっちりとした食パンにフィリングが「ミックス」の形で塗られます。

(食パンにも「ミックス」で塗られます)

さてさて、長いと思っていた行列も、メニューに悩んでいるうちにあっという間に目の前。悩みに悩んで、やはりお店に来なければ味わえないものをチョイス。

購入したのは、実店舗のみで味わえる「オリジナル野菜サンド」に、盛岡出身の友人からおすすめされた隠れ人気メニュー「れんこんしめじ」をトッピングしたものと、本店と矢巾店限定の「すりおろしりんごジャム」に「ヨーグルトクリーム」を合わせた(もちろん159円!)朝にぴったりのサンドイッチ。

(オリジナル野菜サンド+れんこんしめじ、すりおろしりんご+ヨーグルト)

ここまで徒歩なので、店内の小さなイートインスペースでいただくことに。席数はわずか4席、これだけの行列なのに足りるの?と思いきや、事前情報通り、ほとんどの人が車で来店し、そのまま持って帰る人がほとんど。ということで、なんなく確保。

(大行列なのに、不思議と4席だけで足りているイートインスペース)

■裏技③オリジナル野菜サンドにはさらに2種のトッピングができる

(オリジナル野菜サンドはフレッシュ野菜たっぷりの人気メニュー)

「オリジナル野菜サンド」は、しっかりと辛さがたった"からしバター"が塗られたパンに、たっぷりの生キャベツ、トマト、マヨネーズ、そしてスライスチーズが入っています。

(シャキシャキ野菜とふわふわのパンが美味!)

そして気になる「れんこんしめじ」。なんとも地味なメニューです。隠れ人気メニューとはうかがってはいましたが、食べて納得。甘辛く煮られたシャキシャキのれんこんとコリコリのしめじに、こちらもカラシか聞いていてちょっぴり大人あじ!マヨネーズと絡んでまたおいしい。

そして実はこの「オリジナル野菜サンド」にはちょっとしたお得なポイントが。
基本でおさえたように、通常1つのサンドイッチに選べる具材は2種類までなのですが、「オリジナル野菜サンド」になら、さらに2種のトッピングが可能なのです。「オリジナル野菜サンド」+「れんこんしめじ」+「ごぼうサラダ」なんてことができちゃいます。お店のオススメは「オリジナル野菜」+「チキンミート」+「スパゲティ」とのこと!がっつりいただけそうですね。

■裏技④コッペパンだけでも買える

大人気の福田パン、その場で選ぶワクワク感や出来立てを食べられるおいしさが何よりの楽しみですが、コッペパン単体でも買うことができます。

("素"のコッペパン)

具材を挟んでしまうとすぐ食べなければ!と思ってしまいますが、大きなコッペパンだけを買って帰ってお好きな具材を挟むのもまた楽しい。

(遠野市名物「ばっけ味噌」を挟んでみたり)
(西和賀町「さるなしジャム」とバターを挟んでみたり)

こんな風に、岩手県の特産品を買っていろいろはさんでオリジナルサンドを作ってみるのもいいですね。
(画像提供:福田パン×岩手日報?utmsource=nordot&utmmedium=98_out01)そして、裏ワザ……というほどでもないですが、サンドイッチ・コッペパン以外にも少しだけ商品が並んでいます。

先ほど紹介した、サンドイッチにも使われる食パン(写真・上)の他、山食(写真・下)も売られています。東京での講演の際、福田社長がしきりに「地元で食べられるパンでありたい」とおっしゃっていたのを思い出しました。

■盛岡市民のパン屋「福田パン」

1個でお腹も心も幸せでいっぱいになる福田パン。実際に行ってみて感じたことは、福田社長が講演でおっしゃっていた通りあくまで「街のパン屋さん」であること。観光客の方ももちろんたくさんいますが、地元の女子高生やご近所の子連れのご家族が、朝ごはんやおやつに、とっても嬉しそうにパンを持ってお店を後にしていくのが印象的でした。

そして何より、作りたてのサンドイッチのおいしさは格別!月に1回行われている東京・東銀座での販売会や、百貨店の物産展で食べるのも良いですが、福田パンの本当の魅力はやはり「盛岡で食べること」にあるのだと身をもって実感。ふわふわのパン、選ぶ楽しさ、得られる幸福感……行ってみなければわかりません。

■裏技⑤帰りは限定コッペパンサンドを狙え!

そして盛岡に来て、最後の最後まで福田パンを満喫するならぜひ帰る前に限定サンドイッチをゲットしましょう。前回ご紹介したとおり、盛岡駅構内にも小さな店舗があります。イワテテトテト店では朝一から、サンドイッチがいっぱい詰まったパン箱がズラリ。

(置き場所がないくらい大量のコッペパンサンド!)

あんバターやジャムバターなどの人気定番商品はもちろん、「和風たまご焼きサンド」や「佐助豚のショルダーベーコンサンド」などここでしか買えない限定サンドイッチもたくさんあります。(※季節によってメニューは変わります)

(限定の調理系サンドイッチは冷蔵ケースに)

盛岡から帰る日の朝ごはんや新幹線の中でのお昼ごはんに買うのもおすすめ。または出張などで本店まで寄る時間はないけど食べてみたい!そんなひとにも嬉しい場所です。

地元・盛岡で食べる「福田パン」の真の魅力

盛岡のお店に行ってみて初めてわかる「地元のパン屋さん」である福田パンの本当の魅力。福田社長の「盛岡に来て!」の言葉に込められたアツイ想いは、行ったひとにしかわかりません。インターネットやイベントで、地方のものでも簡単に手に入ってしまう今の時代。だからこそ「その場で」「現地で」しか味わえない楽しさをぜひ体感してほしいと思います。

東京で福田パンが買える!イベント情報

※2017年8月から、毎月第3金曜日『いわて銀プラ パンの日』として数量限定で市販用のコッペパンサンドを販売中※

【いわて銀河プラザ】
住所  :〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目15-1 南海東京ビル1F
電話  :03-3524-8282
開館時間:10:30-19:00(毎月末は17:00まで)
定休日 :無休(年末年始を除く)
※毎月第3金曜日に限定販売※

☆「福田パン」福田社長の「地元」に込めたアツイ想いはこちら
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