メルセデス・ベンツ Gクラスがフルモデルチェンジ…価格は1456万円から

メルセデス・ベンツ 新型Gクラス

メルセデス・ベンツは、米国ミシガン州デトロイトで開催されている、2018年北米国際自動車ショー(デトロイトショー2018)において、同社の最高級SUVとなる“Gクラス”をフルモデルチェンジし、世界初公開した。

その外観は、見た目からわかる通り「キープコンセプト過ぎる!」と叫びたくなるようなデザインで、一目見ただけではどこが変わったのかわからないほど。しかし、長らくメルセデス・ベンツのアイコンとして頂点に君臨してきた“G”クラスのフルモデルチェンジはそれでよいのだ。

とはいえ全く変わってないわけではなく、ヘッドライト周辺やオーバーフェンダーの形状が心なしか角が取れており、フロントバンパーも細くなっているため、全体的に洗練された印象。そもそもボディサイズやホイールベースも拡大されており、サイズが大きくなりながらも“同じように”見せる『匠』なデザインだともいえる。

メルセデス・ベンツ 新型Gクラス

一方内装は大きく変更されており、機械感の強かった旧型と比べると大幅なイメージチェンジが行われていることが分かる。まず目につくのは、Gクラスの伝統である巨大なグラブハンドル。こちらはデザインが変更されているものの、キープコンセプトだ。

さて視点をドライバー側に移してみると、すぐに目に入るのが水平基調に伸びた巨大なディスプレイ。こちらは12.3インチのディスプレイが、2つ並べられており、クラシック/スポーツ/プログレッシブの3種類から投影されるデザインを選択することができるデジタルディスプレイだ。

また、楽器を彷彿とさせる円形の送風口の間には3つのデフロック用のハイライトスイッチが配され、無骨でありながらも未来感と高級感が押し寄せる空間となっている。

新型Gクラスは、デザインの変更だけでなく悪路走破性に関しても変更が行われている。

搭載されるのは4リッターV8ツインターボエンジンで、最大出力310kW(422PS)、最大トルク610N・m/2000~4750rpmを発揮する。

今回新たに追加された機能が“G-Mode(Gモード)”。これまでGクラスでは、コンフォート/スポーツ/エコ/インディヴィジュアルの4つの走行モードを選択できた。これらはトランスミッション、サスペンション、ステアリングおよびアシストシステムの特性をボタン一つで変更できる機能で、路面状況に合わせて適切なモードをドライバーが任意に選択できる。

新たに加わったGモードは、3つのディファレンシャルロックのうちの1つが作動されたり、LOW RANGEオフロード減速ギアが作動したりすると自動で変更される、オフロードに特化したモードだ。このオフロードモードは不必要なギアシフトを回避し、最適な制御と最大のオフロード能力を保証するという。

新型Gクラスは2018年6月に発売が予定されているが、日本での発売次期などは今のところ未定だ。エントリーモデルの価格は10万7040.5ユーロ(約1456万円)と発表されており、名実ともに最強のSUVであることは間違いないようだ。

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