北メディア「合同軍事演習、完全に中止すべき」

北朝鮮の内閣機関紙・民主朝鮮は18日、署名入りの論評で米韓合同軍事演習を完全に中止すべきだと主張した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

アメリカと韓国は、毎年3月頃に定例の米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」「フォール・イーグル」を行ってきたが、トランプ米大統領と韓国の文在寅大統領は来月9日から始まる平昌(ピョンチャン)五輪とパラリンピック期間中に、演習を行わないことで合意した。

論評は、米国が演習を延期しようとするのは「朝鮮半島の情勢緩和に関心があるからではなく、情勢を故意に激化させてきた責任から逃れようとするくだらない術策にすぎない」と指摘した。

また、演習を行えば「反米感情をより爆発させ、さらなる国際的非難と糾弾を浴びることになるのを恐れてやむを得ず訓練延期の発表劇を演じざるを得なかったのである」と述べた。

さらに、「わが共和国を軍事的方法で圧殺しようとする米国の野望は、決して変わっていない」と強調した。

その上で、「米国主導の南朝鮮との無謀な合同軍事演習騒動は、朝鮮半島に核惨禍をもたらす侵略戦争挑発の前奏曲である」とし、「危険極まりない戦争演習騒動は延期ではなく、完全に中止されるべきである」と主張した。

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