共英製鋼、ベトナムの港湾事業を2月から操業開始 来週22日に開所式

 共英製鋼(社長・森光廣氏)は18日、ベトナム南部・ホーチミン市近郊のバリア・ブンタウ省フーミーで建設してきた港湾事業子会社、チー・バイ・インターナショナル・ポート社(TVP社、社長・木下勝之氏)が2月から操業開始すると発表した。

 第一期工事が完成し、ベトナム当局から操業開始の許可を取得した。

 パナマックス級船舶(載貨重量・5万トン)が着岸できる主岸壁(長さ300メートル・水深14メートル)と、5千トンや2千トン級の内航船用岸壁、岸壁クレーン、倉庫などを設置し、隣接する工業団地で操業している共英の電炉子会社、ビナ・キョウエイ・スチール社(VKS社)や近隣の鉄鋼メーカー向けに鉄スクラップや鉄鋼製品の荷扱いを行うほか、鋼材以外の貨物も扱う計画。日当り荷捌き量は5千~7千トン、年間250万トンの扱い量を計画している。

 来週22日にはベトナム政府関係者、在ホーチミン日本国総領事など約250人が出席して「開所式」を開催する。

 TVP社は、港湾物流が増加しているバリア・ブンタウ省フーミーのカイメップ・チーバイ港湾地区に位置し、総敷地面積42・2ヘクタールのうち第一期計画(25・8ヘクタール)として2015年10月から整地、主岸壁やバージバース(長さ315メートル)、岸壁クレーン(2基)、クローラークレーン、VKS社専用倉庫(1万平方メートル)一般鋼材倉庫などを昨年12月に建設完了した。

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