宮前消防署消防団 出初式がランウェイに 消防ファッションを披露 川崎市宮前区

生物兵器に対応する防護服など10種類の服が登場。少年消防クラブ隊員とウォーキングを披露した

 宮前消防署(金子智哉署長)と宮前消防団(秋山明団長)による宮前区消防出初式が13日、市消防訓練センターで開かれ、消防隊の制服ファッションショーが行われた。会場をランウェイに見立てるなど趣向を凝らした演出に会場からは大きな拍手が送られた。

 例年の宮前区の出初式は市消防訓練センターグラウンドで一斉放水の演技などが披露されている。今年はグラウンドの使用が制限されているため、主催者は屋内の出初式の構成を考えていたという。消防隊には様々な制服があり、普段目にすることがない特殊な制服も多い。そこで会場をランウェイに仕立てたファッションショーを企画した。

 照明が暗くなった会場に音楽が響き、制服をまとった消防隊員、消防団員と少年消防クラブの子どもたちが登場。13人の子どもたちは、スポットライトを浴びながら「ウォーキング」を披露した。生物兵器や化学物質に対応するため空気呼吸機を背負った防護服をはじめ、救助服、防火衣など10種類の服が紹介された。

 出初式には約700人が出席。会場からは「面白かった」などの声が聞かれ、大きな拍手が送られた。ファッションショーのほかに表彰式や幼稚園児による演技なども行われた。

 金子署長は「区民の安全確保に全力で取り組む。消防力のさらなる強化に努力していく」と述べた。

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