「シロトキンの若さはウイリアムズF1にとってプラスに働く」とミカ・サロ

 2018年に向けてウイリアムズはランス・ストロールのチームメイトとしてロバート・クビカではなくセルゲイ・シロトキンを選択、非常に経験の浅いペアで戦うことになった。しかし、元F1ドライバーであるミカ・サロは、それがチームにとって好結果をもたらすと考えている。

 フェラーリとトヨタでドライバーを務めたサロは、現在、ロシアの銀行SMPのモーターレースプログラムを率いている。SMPは2000万ドル(約22億円)の資金パッケージをウイリアムズにもたらし、シロトキンのF1昇格をサポートしたといわれている。

 しかしながら22歳の新人であるシロトキンは単なるペイドライバーではないと、サロは強調した。

「ウイリアムズはシロトキンにとって最高の選択だ。いいチームだし、彼には若いチームメイトがおり、ふたりともハングリー精神にあふれている」とサロはフィンランドの放送局MTVに語った。

「彼は頭がいい。エンジニアリングと技術についてよく知っているし、ルノーでF1マシンについての経験をたっぷり積んだ」

 F1で2年目を迎えるストロールとルーキーのシロトキン、どちらのドライバーが2018年に優位に立つかについてサロは明言しなかった。しかし彼は、活力にあふれた若いドライバー間の健全な競争が、前向きな結果につながるだろうと考えている。

「私は彼らがほとんど同レベルだと考えているが、それはレースにおいてのみ明らかになるだろう」とサロは言った。

「彼らは確実にお互いに対して全力で戦うだろうし、それによってチームが前進し、ふたりに結果をもたらすことになるはずだ」

 SMP銀行のボリス・ローテンベルグは、F1にロシア出身ドライバーが戻ったことを当然喜んでいる。2014年からダニール・クビアトが参戦していたが、2017年シーズン終盤に彼はF1レースシートを失った。

「2018年に我々はウイリアムズとセルゲイ・シロトキンによってF1デビューを果たす」とローテンベルグはRia Novosti通信社に語った。

「このことは間違いなくロシアのファンを喜ばせるだろうし、ロシアのモータースポーツの発展に著しい影響を及ぼすだろう」

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