「接戦」両陣営引き締め 秦野市長選あす投開票

 21日投開票の秦野市長選が終盤を迎えた。いずれも無所属で届け出順に、新人で元市財務部長の高橋昌和氏(61)と、4選を目指す現職の古谷義幸氏(70)の一騎打ちで、両陣営の幹部とも「接戦」とみる選挙戦が繰り広げられている。18日時点での期日前投票者は前回の同時期より2047人多い5435人となり、出足は好調だ。

 ある陣営幹部が「気持ちの上では五分五分以上だが、根拠があるわけでない。最後まで気を抜けない」とすれば、相手陣営の幹部は「少しはリードしていると思うが、予断を許さない状況。厳しい選挙だ」と吐露する。最終日の20日は両陣営とも国会議員が応援に立つ。候補者は選挙カーで人の集まる駅やスーパーなどを中心に、市内全域を回り、最後の訴えを行う。

 投票率は2014年1月の前回は39・62%で過去2番目に低かった。1961年の83・82%をピークに低下傾向に入り、94年は52・58%にまで下がった。その後も関心は低調で、無投票だった2010年を除き過去最低だった1998年の39・46%から4回連続40%前後が続く。

 投票率について高橋陣営幹部は「接戦で前回より盛り上がっている。投票率は上がるのでは」とみる。一方、古谷陣営幹部は「多選批判以外に目立った争点がない。40%台前半だろう」と話す。

 21日の開票作業は同市平沢の市総合体育館で午後8時45分から行われる。前回は午後10時には98・26%の開票率で大勢が判明。同20分に確定した。今回、両候補の得票数が僅差になった場合、選管の担当者は「確定は午後10時半過ぎになるかもしれない」としている。

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