日本鉄鋼協会の功績者表彰、「渡辺義介賞」に三喜氏(日新製鋼会長)

 日本鉄鋼協会は鉄鋼技術・研究分野の貢献をたたえる「一般表彰」の2018年の受賞者を決めた。産業部門で最上位賞の「生産技術賞(渡辺義介賞)」は日新製鋼の三喜俊典会長が受賞する。日本鉄鋼業の進歩・発展への貢献が認められた。学術部門で最上位の「学会賞(西山賞)」は長年にわたり表面処理鋼板の耐食性と高機能化について研究してきた東京工業大学の水流徹名誉教授が選ばれた。

 今回の受賞者は122人。新日鉄住金の高橋健二副社長は薄板製造技術の進歩・発展への貢献で技術功績賞(服部賞)に選ばれた。新日鉄住金の齋藤公児フェロー、JFEスチールの松岡才二専務執行役員はそれぞれ研究分野の技術功績賞(香村賞)を受賞する。

 表彰式と特別講演会は同協会の春季講演大会に合わせて3月19日に千葉工業大学の新習志野キャンパス(千葉県習志野市)で開かれる。特別講演会では三喜氏が「次世代を担う新薄板表面処理製造所のコンセプトとプロセス技術」、水流氏が「表面処理鋼板の耐食性と高機能化に向けて」と題し、それぞれ講演する。

 同時に行う恒例の「経営トップ講演」ではJFEスチールの柿木厚司社長が「鉄鋼業における働き方改革とJFEスチールの取り組み」の演題で講演する。

名誉会員に4氏選出/元新日鉄副社長の嶋、二村氏ら

 日本鉄鋼協会は鉄鋼業の発展や鉄鋼技術の進歩に大きな功績を残したとして新たに4人の名誉会員を選出した。新名誉会員は北海道大学の井口学名誉教授、物質・材料研究機構の友田陽NIMS特別研究員、いずれも新日本製鉄(現・新日鉄住金)元副社長の嶋宏氏と二村文友氏。

 名誉会員の推挙式は同協会の春季講演大会に合わせて3月19日に千葉工業大学の新習志野キャンパス(千葉県習志野市)で行う。

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