長崎県平戸市内の介護や医療などに携わる関係者の連携強化を図る研修会が20日、同市の市未来創造館であり、お年寄りの「みとり期」などについて考えた。
他職種への相互理解の促進や高齢者が住み慣れた地域で最期まで自分らしく生きられる「地域包括ケアシステム」の構築を目指し、市と市介護支援専門員連絡協議会が毎年実施。福祉施設のケアマネジャーや民生委員ら約60人が参加した。
参加者は小細胞肺がんに侵された81歳の女性の終末期の対応についてやりとりするロールプレイに挑戦。医師、看護師など自らと違う職種に扮(ふん)し、病院から自宅に戻り医師の往診を受ける在宅医療と施設への入所のどちらが適切かを考えた。
平戸市民病院の理学療法士、押淵雅さん(34)は「患者のために何ができるかなどを考える機会になってよかった」と話した。