京都の自動車販売(株)オートデルソーレが破産、運営していた「プジョー京都」は他社が継承

 (株)オートデルソーレ(TSR企業コード:641176678、法人番号:3130001029948、向日市鶏冠井町清水4-1、設立昭和57年5月、資本金7320万円、戸越隆司社長)は12月20日、京都地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には金杉美和弁護士(京都法律事務所、京都市中京区御幸町通丸太町下ル、電話075-256-1881)が選任された。
 負債総額は約3億7000万円。

 京都府で唯一のプジョー車正規代理店「プジョー京都」として一般顧客を対象に事業展開し、ピーク時の平成3年4月期には売上高約22億6700万円を計上した。しかし、その後の景気後退と消費低迷に伴い、販売台数は伸び悩み、25年4月期の売上高は約8億300万円まで落ち込んでいた。
 25年1月に「シトロエン京都」をオープンし、新たにシトロエン車の取り扱いを開始。プジョー車においてもクリーンディーゼルエンジン車の投入やSUVラインアップの拡充もあって販売台数が伸び、28年4月期の売上高は約10億7400万円まで回復した。しかし、借入返済のためサービス工場の売却をしたが、同工場の売却に伴い約1億3500万円の固定資産売却損を計上したことで赤字が約1億2600万円に拡大し、債務超過額は約2億5200万円に膨らんだ。
 その後も営業努力と財務改善を図ったが奏功せず、28年10月末をもって輸入元のプジョー・シトロエン・ジャポンとの特約販売店契約を終了。資金繰りの多忙化から再度の資金ショートを起こし29年6月23日、行き詰まりを表面化していた。
 なお、プジョー車正規代理店の「プジョー京都」はジーライオングループ(神戸市中央区)の(株)K・バロウ(TSR企業コード:022561978、法人番号:2130001058543、京都市右京区)に引き継がれている。

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