県が大学と人材育成へ連携協定

 県と関東学院大(横浜市金沢区、規矩大義学長)は22日、人材育成や健康、医療などについて協力して取り組む包括連携協定を結んだ。黒岩祐治知事や県職員が講座を持つなど幅広い分野で研究、教育を進めていく。

 県内の大学では横浜市大、東海大、横浜国大に続き4例目。関東学院大は逗子市、葉山町など県内5市町と協定を結んでいる。

 黒岩知事や県職員が登壇するのは法学部地域創生学科に2018年度開講する「地域創生特論(神奈川)」。黒岩知事は「少子高齢化、エネルギーの問題などといった課題について現場の職員の生の声を伝えたい。私もその時々の情勢に応じて根本的な物の考え方などをお話ししたい」と意欲を示した。

 このほか、「人生100歳時代」をテーマとした授業を展開し、フィールドワークなどを通じて課題解決やコミュニティー活性化に向けた取り組みを行うほか、医療人材の育成、確保にも乗り出す。

 規矩学長は「神奈川は日本の縮図ともいえ、さまざまな課題を抱えている。学生にとって勉強になると思う」と期待を寄せた。

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