県が留学生サポート充実へ 8校で出張支援

 神奈川県内で年々増えている外国人留学生のサポート体制充実に向け、県は大学や専修学校に出向いて支援する事業をスタートさせる。各校にスタッフを派遣し、生活や学習、就職などの相談を受けて役立つ情報を提供。24日の横浜国立大(横浜市保土ケ谷区)を皮切りに、8校で毎月3回程度の実施を目指す。

 県内の大学などに通う外国人留学生は約1万2千人(2017年)で、10年間で2倍以上に膨らんでいる。県はかながわ県民センター(同市神奈川区)の「かながわ国際ファンクラブ」で総合的支援に取り組んできたが、学校や学生側のニーズを踏まえて「出張」形式の支援拠点整備を決定。昨年から各校と調整を重ね、12月の試行を経て本格実施につなげた。

 主な支援メニューは、▽日本語の学習▽進学・就職の相談▽アルバイトや住居などの生活相談▽母国語による相談会−など。3月までに「川崎、横浜中・北部」「横浜南部、湘南、三浦半島」「県央、県西」の各地域で、それぞれ2〜3校の大学や専修学校、日本語学校で実施する予定という。

 今月24日は午後0時10分から同2時半まで、横浜国立大の国際教育センターで、就職に向けた在留資格(ビザ)に関する説明会や相談会を柱に実施する。

© 株式会社神奈川新聞社