2018長崎県知事選 候補者に聞く② 中村法道氏(67) 無所属 現=自民、公明推薦

◎諫干開門調査は必要か

 不要 環境アセスの結果等から、開門調査をしても環境改善に結び付かず、むしろさまざまな悪影響を及ぼす懸念が大きいと考えて反対をしてきた。国においても、開門しないという方針の下に基金という解決を目指していく姿勢に変えてきたところであり、ぜひそういった姿勢で一刻も早い解決を目指していただきたい。

◎石木ダムは必要か

 必要 石木ダムは、川棚川の治水対策、それと佐世保市の慢性的な水不足の解消策として、必要不可欠な事業だと思っている。確かに、いまだに13世帯の地権者の皆さまの理解が得られず、工事も思うような進捗(しんちょく)が図れない状況だが、既に8割以上の地権者の皆さま方のご協力もいただいているので、今後もしっかりと進めていかなければならないと思っている。

◎県庁舎跡地の活用策

 県庁舎跡地の重層的な歴史やまちなかに立地する特性を踏まえ、にぎわいを創出する広場、交流・おもてなしの空間、質の高い文化芸術ホールという三つの方向で活用していきたいと思っている。ただし、文化芸術ホールについては、長崎市が計画しているMICE(コンベンション)機能を中核とする複合施設との重複が懸念され、見極める必要があると考える。

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