2018長崎県知事選 候補者に聞く② 原口敏彦氏(56) 無所属 新=共産推薦

◎諫干開門調査は必要か

 必要 福岡高裁の確定した判決は、開門調査の実施を求めている。国はこの判決を履行する義務を負っており、これを順守するよう県が求めるのは当然のこと。開門に賛成であれ、反対であれ、まずは調査をすることが唯一の解決策である。科学的根拠に基づいて事業を進めるためにも開門調査を行うべきだ。現在の県政は開門すれば営農ができないと言うが、臆測の話である。

◎石木ダムは必要か

 不要 川棚川における洪水被害は河川改修により対応できる。また、佐世保市の人口減少が進む中、過大な水需要予測に基づく新たな水源確保は不要と考える。何より、ふるさとに住み続けたいとの住民の思いは尊重されるべきだ。住民の土地と家屋を取り上げてダムを造ったことは戦後一度もなく、今後もあってはならない。

◎県庁舎跡地の活用策

 県庁舎跡地活用検討懇話会からの提言で掲げられた、多目的広場機能、歴史・情報発信機能、ホール機能の主要機能候補を軸に具体化していく。それは、これまで検討された内容がおおむね地域の発展にかなったものと考えるからである。同時に、その後、長崎市や地域住民の要望も出されている現状もあり、そうした声を十分に聞き判断する。

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