JFE条鋼・鹿島製造所、3月から廃乾電池リサイクルを開始

 JEF条鋼(社長・渡邉誠氏)は、東日本工場鹿島製造所(茨城県神栖市、所長・中村宗二常務執行役員)で今年3月をめどに使用済み乾電池のリサイクル処理を開始する。電気炉の高熱を利用して使用済みの乾電池を溶解処理し、製鋼原料などとしてほぼ100%リサイクルするもの。同社の西日本工場水島製造所(岡山県倉敷市)では2009年から行っている。鹿島製造所での処理目標は18年度で1千トン程度。同社は使用済み乾電池リサイクル処理に関して「東西に拠点」を有する唯一の電炉メーカーとなる。

 鹿島製造所の電気炉は150トン炉1基で、16年度の粗鋼生産量は約26万トン。主に等辺山形鋼と異形棒鋼を生産している。同所では17年3月6日付で一般廃棄物処理の許可を取得し、使用済み乾電池の受け入れ準備を進めてきた。

 同社では今後も鉄スクラップを原料とする鉄鋼生産を通じて循環型社会の形成に貢献していくとしている。

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