日向灘の大津波解明へ 京大研究グループ

宮崎市加江田で地質調査を行い、津波由来の成分があるかを確かめる山下裕亮助教(右)ら=24日午前

 日向灘を震源とする大地震が起きた場合、大津波がどのように引き起こされるかを解明しようと、京都大防災研究所地震予知研究センター宮崎観測所・山下裕亮助教(観測地震学)らの研究グループが調査に乗り出した。大津波には日向灘で発生するスロー地震==が関与していると考え、江戸時代の大地震による津波との関連性から検証していく。山下助教は「大津波発生の仕組みを知り、日向灘地震への防災対策につなげたい」と意気込む。

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