“いざ”文化財保護 防火デー前に訓練 龍宝寺

 文化財防火デー(26日)を前に、鎌倉市植木の龍宝寺で24日、文化財搬出や消火の訓練が行われた。

 鎌倉市消防本部の消防隊などに加え、藤沢市との市境にあたることから藤沢市消防局の消防隊を含む9隊約50人が参加した。本堂から出火し、1人が逃げ遅れたと想定。梅田良光住職(44)らが初期消火を行い、模擬の仏像などを運び出した。隊員が消防車両からホースをのばし、本堂に向けて勢いよく放水した。

 郷原一己大船消防署長は「スムーズに放水できた。文化財を後世に残すため、防火に努めたい」と総括。梅田住職は「本尊は寺の精神。日ごろから火の用心を心掛けたい」と気を引き締めていた。

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