着脱簡単なパジャマなどが追加 なでしこブランド15件

 県は24日、女性が開発に貢献した優れた商品やサービスを認定する「神奈川なでしこブランド」に、新たに15件を認定した。県内企業の女性登用や活躍の場を広げようと2013年度に始まった取り組みで、5度目の今回は53件の応募から食料品・飲料4件、生活・文化用品9件、サービス2件が選ばれた。

 子育て中のスタッフのアイデアをもとに、病気やけがで既製の服が着にくい子どもたちのために作られたのは「みんなの幸服(こうふく)」。両袖が大きく広がることで着脱が簡単なパジャマだ。

 東日本大震災をきっかけに、入社1年目の女性社員が中心となって開発したという非常用マグネシウム空気電池は、注水するだけで発電可能。紙製容器で廃棄もしやすい。このほか、子育てシェアや乳がん手術後専門の美容ケアを扱うサービスも入った。

 黒岩祐治知事は「さすが女性目線だなというのもあれば、男性が得意で考えそうな製品もある。男女の別なく創意工夫を繰り返し新たな商品を生み出す世の中になっている」と評した。

 認定式は2月3日、マークイズみなとみらい(横浜市西区)で行われ、俳優・タレントの金子貴俊さんが祝辞を送る。

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