《新宿》まだ間に合う!「サロン・デュ・ショコラ2018」の楽しみ方

 新宿NSビルで28日(日)まで開催中のサロン・デュ・ショコラ2018。連日多くの人でにぎわっています。第16回目を迎えた今回は、「ようこそ!ショコラのラビリンスへ」をテーマに、初登場ブランド18を含む、過去最大の15カ国108ブランドが出店。時間帯別入場チケット(648円、カタログ付き)が導入されたため、売り場での待ち時間や会場の混雑が緩和され、より多くのお店を回りやすくなりました。メディアなどで紹介されてすでに売り切れてしまったチョコレートもありますが、あきらめないで! まだまだ楽しめる人気のチョコやイートインもありますよ。

 まずはラビリンスの歩き方を指南してくれる、今年のスペシャルセレクションBOXを紹介します。冒険の書をモチーフにした「アバンチュール」(16個入り、9504円)、羅針盤をモチーフにした「GOKAN」(12個入り、7020円)、海図をモチーフにした「大地とショコラ、10個入り、6696円」の3種類。アバンチュールには、「冒険」をテーマに、ジャン=ポール・エヴァンやアンリ・ルルーなどトップショコラティエが作ったチョコレートが詰め合わされています。フィリップ・ベルはインドへの憧れを込めてカレー風味のカシューナッツプラリネ「カジュリュリー」を創作。目を引く緑のチョコは、フレデリック・アヴェッカーの「オリーブアンブル」。オリーブオイルとショウガを組み合わせた作品で、いずれのチョコもそれぞれのお店では人気のあまりすでに売り切れてしまったので、ここでしか味わえませんよ。

「アバンチュール」(16個入り、9504円)

 新登場18ブランドを中心に、注目チョコを紹介します。ピンクの菱形模様や、ゼブラ模様など華やかなビジュアルが印象的なチョコは、日本初登場のマレーン・クーチャンス。ワールドチョコレートマスターズベルギー大会で2度優勝し、2015年には世界大会でも3位になった実力派です。毎年サマーバカンスに来日し、エス・コヤマなどで日本人シェフの仕事を学ぶほどの日本通だそうで、エアーブラシを使って描かれた作品の繊細な美しさにも納得です。6個入りのショコラアソート(2592円)には、世界中を旅行して出会ったフレーバーを再現しました。表面に黄色い羅針盤がデザインされたコンパスは、中国のスパイス5種類を効かせたガナッシュをダークチョコで包みました。複雑なスパイスの香りと風味が、ダークチョコの苦みと調和する、他にはない味わいです。表面に白砂糖のキャラメリゼをデコレーションしたクリームブリュレは、バニラクリームをミルクチョコでコーティング。砂糖のカリカリとした食感と香ばしさ、バニラとミルクチョコの甘さが楽しめるケーキのようなチョコです。

6個入りのボンボンアソート(左)とショコラアソート(いずれも2592円)

 2009年に「クープ・デュ・モンド」で史上最年少参加し、フランスチームを優勝に導いた、リヨン出身32歳のエリートパティシエ、ジェローム・ドゥ・オリヴェラ。美しい雫型のフォルムに、はっとさせられます。24個入りショコラアソート(11880円)は、プラリネ、キャラメル、ガナッシュそれぞれ4種ずつの計12種類が入っています。冷凍保存したバラの花びらを使ったローズのギモーヴ(4536円、9個入り)は、フランスでも人気のお菓子だそうです。

ローズのギモーヴ(左、4536円、9個入り)と、24個入りショコラアソート(11880円)

 思わず人に見せたくなってしまうような、SNS映え必至チョコでは、女性らしい感性の光るジャニス・ウォンをオススメします。鮮やかな色使いのアーティスティックなチョコは食べるのがもったいないほど。2013、2014年にアジア最優秀パティシエに選ばれた、女性ファンも多いパティシエです。スペシャルアソートボックス(9個入り、5238円)には、ココナッツの樹液から作る黒糖ガラマラカなど東南アジアらしい食材やフルーツを使ったチョコが入っています。

スペシャルアソートボックス(9個入り、5238円)

 毎年人気のオリヴィエ・ヴィダルのエスカルゴには今回、7色がセットになった「エスカルゴミックス」(7個入り、5400円)が登場。ヘーゼルナッツとアーモンドのプラリネ、カシスやフランボワーズなど定番5色に、新作のライムと塩キャラメルバニラが加わりました。どの色からいただくか、迷ってしまいますね。

「エスカルゴミックス」(7個入り、5400円)

 〝アジア発、アジア人のためのチョコレートブランド〟ナユタも今回初登場。アジアの高品質なカカオ豆をアピールしようと、三越伊勢丹がプロデュースした新ブランドです。アジアンテイストたっぷりのパッケージはとってもキュート。フルーティーな味わいと華やかな香りが特徴の、マレーシア産カカオ豆のミルクチョコレートに、マンゴーやカシューナッツをトッピングしたちょっと珍しいタブレットもありますよ。とても珍しいアジアのカカオ、味わってみてはいかがですか?

アジアンテイストパッケージがキュート!ナユタのタブレット

 サロン・デュ・ショコラの醍醐味といえば、忘れてはいけないのが、会場でしか味わえないイートインですよね。絶対に味わってほしいのが、アンリ・ルルーの「フォンダン・キャラメルC.B.S.」(432円)。ぜひとも、ソフトクリームトッピング(プラス216円)で楽しんでください。フォンダン・ショコラで、フランスで人気の「C.B.S.(塩バターキャラメル)」の世界観を表現した作品ですが、ソフトクリームトッピングが楽しめるのは、東京会場だけ。オススメの食べ方は、まず甘さ控えめのキャラメルソフトを一口。次に、ソフトクリームの上から、アーモンドやナッツがトッピングされた、熱々のフォンダン・ショコラをサックリと割り、中からあふれ出した、なめらかで濃厚な塩キャラメルと混ぜながらいただきます。キャラメルソフトのひんやり感と温かいキャラメルの甘み、ナッツのカリカリとした食感のバランスが絶妙。大急ぎで写真を撮ったら、あつあつのうちにいただいてくださいね。

「フォンダン・キャラメルC.B.S.」ソフトクリームトッピング

 ジャン=ポール・エヴァンのショコラロブスト(972円、1日各500本限定)は、ちょっとワインが欲しくなってしまう大人なチョコ。葉巻型のサブレの中に、ほぼクリームに近いやわらかなガナッシュをたっぷり詰め込みました。金色の「フュメ キューバ」と銀色の「ドミニク」と2種類。ガナッシュにキューバ産カカオを使用しているフュメ キューバは、一口いただくと燻製の香りがふわっと漂う、まさにシガーのようなビターな味わいのチョコ。一方のドミニクでは、ドミニク産カカオを使用しており、フルーティーなカカオ感が楽しめますよ。

ショコラロブスト「フュメ キューバ」

 チケットはインターネットで購入できます。まだ午後の時間帯は空きがありますので、ぜひ世界のトップショコラティエの作品を楽しんでくださいね。伊勢丹新宿店から会場へは便利なシャトルバスも運行していますよ。

【サロン・デュ・ショコラ2018東京会場】

会期:~28日(日)まで
所在地:新宿NSビル 東京都新宿区西新宿2-4-1
時間:10:00~20:00
入場料:648円(カタログ付き)※入場後は営業終了まで利用可
チケット購入:https://passmarket.yahoo.co.jp/main/feature/isetan...
公式サイト:http://www.salon-du-chocolat.jp/

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