国体アイスホッケー・千葉代表、鉄鋼流通から2選手出場

 神奈川県で28日から開催される第73回国民体育大会(国体)冬季大会アイスホッケー競技会成年男子の部に、千葉県代表として関東の鉄鋼流通業界から2選手が出場する。初戦は横浜市神奈川区の横浜銀行アイスアリーナで同日午後2時から。対戦相手は岡山県代表だ。

 出場するのは、東邦ラス工業の野崎佑太氏(29、資材部)と中村鋼材の有賀洋斗氏(28、営業第一グループ)。2選手は小学生時代から競技を始めたベテラン同士。今季の千葉県は大学生ら若手主体のチーム編成で、強豪ひしめく関東ブロック予選を勝ち抜き、8年ぶりに国体本選に進んだ。目標は来年の本戦出場権を得られ、入賞対象となるベスト8進出だ。

 野崎選手は北海道苫小牧市出身で、小学生から競技生活を開始。ポジションは攻撃役のフォワードで、高校ではインターハイ準優勝の実績を残す。「アイスホッケーのスピード感やボディチェックなどが見どころ。普段の練習は平日夜のため仕事との両立は大変だが、大好きなアイスホッケーで仕事への英気を養うとともに、少しでもアイスホッケーの普及に貢献できれば」と語る。

 有賀選手は長野県辰野市出身。地元の長野工業高校、大東文化大で活躍し、社会人になってからもクラブチームで汗を流す。ポジションはこれまでのフォワードからディフェンスに移り、守りの要としてチームを盛り上げる。「体のぶつけ合いが醍醐味。実際に試合を見てもらえばおもしろさが伝わる」と魅力を語り「初戦を勝てば古里の長野県と当たる。いつも応援してくれる会社の仲間に勝つ姿を見せたい」と力を込める。

© 株式会社鉄鋼新聞社