三菱重工相模原 残り1分の悲劇 昇格逃す 6年連続「鬼門」で敗戦 相模原市中央区

土壇場で昇格を逃しうなだれる選手たち

 残り1分、昇格の二文字はその手からこぼれ落ちた。

 地元ラグビークラブの三菱重工相模原ダイナボアーズは20日、トップリーグ昇格をかけた入替戦に臨み、コカ・コーラレッドスパークスと27対27で引き分けた。だが大会規定によりコカ・コーラがトップリーグ残留、三菱重工は昇格を果たすことができなかった。

 泣いても笑っても残り1戦。5年連続入替戦で敗れている三菱重工は、この「鬼門」を打破するべく並々ならぬ思いで試合に臨んだ。

 最初に主導権を握ったのは三菱重工。前半3分、カウンターから最後はSH(スクラムハーフ)の西舘健太がトライし先制。その後12分にも追加点を挙げると、コカ・コーラに1トライ返されるも14対7で折り返す。迎えた後半、ペナルティゴールやトライを挙げて突き放しにかかる三菱重工だが、29分に守備網を突破され反撃を許すと、ここから流れはコカ・コーラに傾く。36分、ラインアウトからモールで押し込まれ5点差とされると、試合終了まで残り1分を切った39分、コカ・コーラに執念のトライを決められ、そのまま無情のノーサイド。10年ぶりの昇格をその手につかみかけていた三菱重工の選手たちは、その場に崩れ落ち悔しさをあらわにした。

 三菱重工の佐藤喬輔監督は「本当に残念ですが、選手たちはよく戦ってくれた。ご声援を頂きありがとうございました」と話した。

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