サウジアラビアサッカー連盟とパートナーシップを締結したリーガ・エスパニョーラは、先日サウジアラビアから9人もの選手をレンタル形式で獲得することを発表した。2018ロシアワールドカップが迫る中での驚きの大移動だが、中でも注目されているのがアル・イテハドからリーガ・エスパニョーラのレバンテに移籍した23歳のFWファハド・アル・ムワラッドだ。
スペイン『Cadena Ser』によると、現在リーガ・エスパニョーラの中東や北アフリカのプロジェクトの責任者を務めているフェルナンド・サンス氏はアル・ムワラッドについて、「レバンテが獲得したアル・ムワラッドはスター選手だ。彼はサウジアラビアのクリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシだ」とコメントしている。
166cmと小柄なアタッカーではあるものの、スピードもあってフットワークも軽い。何よりアル・ムワラッドは昨年のアジア最終予選の最終戦で日本代表から決勝点を奪っている選手なのだ。途中出場したアル・ムワラッドは巧みに日本の最終ラインのスペースを突き、思い切りよく右足を振りぬいて得点を決めている。日本がすでにワールドカップ出場を決めていたとはいえ、何とも苦い敗戦だった。そのアル・ムワラッドがリーガの舞台にチャレンジする。
もちろんより技術の高いスペインでサウジアラビアの選手たちが順調に活躍できる保証はない。9人全員が満足にプレイできることはないだろう。しかしサンス氏はサウジアラビアのメッシ、ロナウド的存在であるアル・ムワラッドを高く評価しており、ロシアW杯とサウジアラビアサッカー界の将来に向けて23歳のアル・ムワラッドには大きく飛躍してほしいところだろう。
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