ニューカッスルU-18のユニからスポンサーが突然消えた…その理由は

『Inside』は23日、「ニューカッスル・ユナイテッドは、U-18チームのユニフォームからスポンサーロゴを廃した」と報じた。

今季、ニューカッスルは『FUN88』という企業とスポンサー契約を結び、胸にそのロゴを掲示している。

契約期間は3年間で、そのスポンサーフィーは年間2400万ポンド(およそ37.11億円)であると言われる。クラブ史上最大の額だ。

もちろんそのロゴはユースチームのユニフォームにも付けられており、昨年北アイルランドで行われたSuper Cup NIでも確認できる。

しかしながら、今年に入って突然このロゴが削除され、ウェブサイトのU-18の写真もすべて消されてしまった。

その理由は、この『FUN88』がオンラインベッティング(賭け)の会社であるからだ。

昨年、ジョーイ・バートンがサッカーの試合にお金を賭けていたことが発覚し、18ヶ月もの長期出場停止を言い渡された。

イングランドでは11月にオンラインベッティングへの新たな規制が検討されており、1試合に賭けられる上限金額を100ポンド(およそ1万5500円)から2~50ポンド(およそ300~7800円)に減らそうという取り組みもある。

そして規制が厳しくなる中、少年サッカーに賭博の広告を載せることが違反に当たるのではないかという見方が出てきたという。

そのため、ニューカッスルは先んじてユースチームから賭博広告を廃することを決めたとのことだ。

イングランド・サッカーリーグ(2部以下)やスコティッシュ・プレミアシップもタイトルスポンサーとして賭博業者のLadbrokesと契約している。

現代のフットボールに賭博業者との関係は不可欠なものになっており、プレミアリーグでも大半のクラブがスポンサーとして契約している状況がある。

しかしその一方、賭博に対しては政府からの規制がかかることも多く、青少年の育成に害をなす可能性も示唆されている。

このあたりの綱引きが今後どのように進んでいくかも、欧州サッカーの注目どころかもしれない。

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