トヨタ自動車の2~3月国内生産、日当たり1.4万台維持

 トヨタ自動車は、向こう3カ月(2~4月)の自動車国内生産計画を策定し、関係先に内示した。業界筋によれば、2、3月はいずれも前月策定した計画をそのまま継続し日当たり1万4千台ペースを維持する一方、年度替わりとなる4月は同1万2千台ペースまでダウンする計画。先日公表した年計にほぼ沿った格好となる。関係するコイルセンターや鋼管扱い筋にとっては、年度末が一つのピークになりそうだ。

 2月は、ワンボックス系やRV系車種の増産などもあり、日当たり1万4千台(20日稼働、月産約28万台)を生産する計画のほか、3月も同様の車種の生産堅調などを背景に1万4千台(22日稼働、月産約31万台)ペースと計画した。KD生産も両月とも堅調に推移する見通し。

 4月は、例年と同様に生産ペースを落とすが、年計などにある生産レベルに比べるとやや上方に推移。日当たり1万2千台(20日稼働、月産約24万台)とした。休日出勤日も、徐々に減少する見込み。

 生産地域別では、東海地区が全体の約7割を占めるほか、1割を超す量を九州、東北でつくる。

 足元では、東海地区を中心とした関係するコイルセンター、特殊鋼、鋼管などの扱い筋は繁忙感が目立つ状況。また、需給全体にタイト感が強いため、特にヒモ付き準拠の商いなどで年度末のひっ迫感が強い状態になりそうだ。

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