前平塚市長の大藏さんが自叙伝 学校などに寄贈

 前平塚市長の大藏律子さんが生い立ちから市長在任中、退任後までをつづった自叙伝「凜として−協働の記録 平塚から」を出版したのを機に、市内の小中学校や公民館に150冊を寄贈した。

 本紙で2016年12月から翌17年2月まで連載した「わが人生」を加筆したもので、生活環境の改善を目指して始めた消費者の会や生活協同組合の活動、市会議員4期16年、市長2期8年の歩み、それを支えた夫への感謝などをまとめている。

 大藏さんは「いつも周りの人々と一緒に行動してきた。直接的に政治活動をして世の中を変えていきたい、という女性の活動があったことを知っていただけたら」と話した。寄贈を受けた吉野雅裕教育長は「平塚初の女性市長の生き方から、子どもたちが何かを学ぶきっかけになれば」と感謝した。

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