松坂入団で注目度アップの中日キャンプ 1軍に抜擢された若手選手は

中日・石岡諒太【写真:荒川祐史】

昨季リーグ5位、5年連続Bクラスの中日で芽吹く若

 12球団が一斉にキャンプインする2月1日まで、あと1週間を切った。大寒波が押し寄せ、日本列島が厳しい寒さに襲われている今一番ホットな球団、それは松坂大輔の入団が決まった中日ではないだろうか。

 1月23日にナゴヤ球場の室内練習場で入団テストが実施され、即座に合格が決まった。推定年俸1500万円プラス出来高払い。背番号は「99」に決まった。25日には同じ室内練習場で入団決定後初めて自主トレを行い、これもまた注目を集めた。

 中日の沖縄春季キャンプは1軍が北谷町、2軍は読谷村にて行われる。復活を期す松坂は1軍の北谷組に参加。ベテラン右腕に大きな注目が集まることは間違いないが、1軍キャンプに抜擢された期待の若手もいる。

 昨季はリーグ5位に終わった中日は5年連続Bクラスに沈んでおり、2018年は何としてもチームを浮上させたいところだ。そこでチームの大きな戦力となるかもしれない、1軍キャンプに抜擢された若手(1軍通算出場10試合未満)をピックアップした。

○丸山泰資投手(22歳)
1軍通算8試合0勝0敗0セーブ 防御率8.25
 地元の東邦高から東海大を経て、2016年ドラフト6位で入団した右腕。最速150キロを誇り、ルーキーイヤーの2017年に1軍デビュー、8試合に登板している。ウエスタン・リーグでは先発、中継ぎ双方でマウンドに上がり、15試合で3勝2敗0セーブ、防御率3.30だった。

ドラ1鈴木博志は今季ルーキー唯一の1軍キャンプ

○鈴木博志投手(20歳、新人)
 最速157キロのストレートを持つ即戦力のパワー系右腕。磐田東高からヤマハへ進み、2017年のドラフト1位で入団した。1年目からリリーフとしての起用が見込まれており、ルーキーで唯一の1軍キャンプメンバー入りとなった。

○木下雄介投手(24歳、育成)
 育成選手から唯一、1軍キャンプに抜擢された右腕。生光学園高から駒沢大に進むも、故障で中退。一度は不動産会社でサラリーマンになった。だが、野球への思いは消えず、2015年に脱サラして四国アイランドリーグplus徳島へ。ここで2年間プレーし、2016年に育成ドラフト1位で入団した。1年目はウエスタン・リーグで22試合に登板。0勝0敗0セーブ、防御率6.14だった。

○加藤匠馬捕手(25歳)
1軍通算5試合2打数0安打0本塁打0打点 打率.000
 三重高、青山学院大を経て2014年のドラフト5位で中日へ。1年目に1軍デビューして3試合に出場するも、2016、2017年とともに1試合のみの出場に終わった。強肩が武器で、1軍実績のある武山、杉山、桂を押しのけて1軍キャンプメンバー入りしている。

○石岡諒太内野手(25歳)
1軍通算2試合4打数0安打0本塁打0打点 打率.000
 神戸国際大附高、JR東日本を経て2015年のドラフト6位で入団。2年目の2017年も春季キャンプで1軍に組み込まれたが、開幕1軍を逃した。7月に1軍デビュー。だが、わずか2試合出場で登録を抹消された。ウエスタン・リーグでは71試合に出場して打率.222、1本塁打という成績だった。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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