永留(諫早高)粘走 3人抜き

 最下位でたすきを受けた諫早の2区永留(諫早高)が、区間7位の粘走で3人を抜いた。「タイムは良くないが、前をしっかりかわせたのでよかった」と笑みを浮かべた。

 西部中(対馬市)から諫早高に進学。陸上部の女子は全国高校駅伝に23年連続出場し、男子も16度の出場経験がある。だが近年は男子部員が減少し、本年度はメンバー不足から県大会に出場できなかった。それでも「自分の分まで頑張ってほしい」と、女子に協力する形で練習に参加。受験勉強の傍ら、駅伝に関わり続けた。

 今大会は「少しでも諫早に恩返しを」との思いで、大学入試センター試験終了後、短期間で調整を重ねた。チームは第1日を終えた時点で最下位。1区を走る第2日に向け「全員の力で抜いていきたい」と巻き返しを誓った。

粘りの走りで3人を抜いた諫早の2区永留(諫早高)=長崎市

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