開成町役場広報紙 10年ぶり最優秀賞 子育てママの「特集」に高評価 南足柄市・大井町・松田町・山北町・開成町

広報紙部門で最優秀賞を受賞した11月1日号の特集(上)、広報写真部門で佳作を受賞した10月1日号の組み写真(右)

 県内の自治体が発行する広報紙を表彰する2017年「神奈川県県広報コンクール」の入賞作品が17日に発表され、広報紙・町村部門で開成町の「広報かいせい」の11月1日号が最優秀賞を受賞した。

 県広報コンクールは市町村の広報活動の向上を目的に55年に始まった。63回目の今年は17年1月から12月までに自治体が発行した広報紙と広報写真、映像の3媒体を審査した。

 12町1村が応募した広報紙・町村部門で最優秀賞を受賞した開成町は、子育てを特集した11月1日号をノミネート。「全体を通して丁寧な取材が感じられ、町の事を楽しく知ることができる」と講評を受けた。

 「町のママ」から「子育てのホンネ」を調査し、悩みや課題に向けて用意されている支援事業を紹介。制度を活用する「先輩ママ」の声とともに10ページの特集を組んだ。

 開成町の広報紙での最優秀賞受賞は2007年以来10年ぶり。開成町は今回、ほかにも広報写真・町村部門で、10月1日号の組み写真「納涼祭り・阿波踊り」が佳作を受賞している。

攻めの姿勢

 「広報かいせい」の編集を担当する企画政策課は「子育ては素晴らしい!素敵なことだ!という光の部分だけでなく、ママ・パパが抱える課題などの現実に迫った。現実から目をつぶって良いことばかりを伝えることはできない、という思いで特集した。今後もいい意味で行政らしくない広報紙をめざし、愛される広報紙の作成に努めていきたい」としている。

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