タナク「このラリーは安定した走りや賢明な判断こそ重要」/WRC第1戦モンテカルロ デイ2コメント

 2018年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロは1月26日、SS3〜8が行われ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が総合首位をキープ。総合2番手にはトヨタのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が浮上している。

■Mスポーツ・フォード

●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合首位

セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)

「今日はそう悪い日ではなかった。1日の終わりに首位にいるのは、いつだって気分がいいよ。だけど、午後は僕らにとってベストで無かったのは事実だ」

「スピンで溝に落ちてしまい、40秒ほどロスしてしまった。僕らを助けてくれた人たちには感謝している」

「それがなければ、かなり余裕のあるリードを保てていたと思うと残念だね。いま、僕らはオット(タナク)と戦わなければならない。明らかにギャップの小さい接戦となるだろう」

「ミスの余地はないから、スタートから集中して、タイヤ選びも巧妙でなければならない」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合8番手

「今日は、2つのステージ優勝もできて、まずまずな1日だった。でも、パーフェクトではないね」

「今週末に僕が望んでいたバトルではないけれど、いまティエリー(ヌービル)と競っている。いつものように、ティエリー(ヌービル)はハードにプッシュしてくるはずだから、明日はちょっとエキサイティングになるね」

●ブライアン・ブフィエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合7番手

ブライアン・ブフィエ(フォード・フィエスタWRC)

「ここまでのSSでマシンのドライビングを本当に楽しんでいるよ。マシンの限界に達するのはまだ先のことだけど、フィーリングは良くなっているし、まさに僕たちが目標としてきたレンジにいる」

「まだ道のりは長いから、なんだって起こり得る。だから、引き続き集中して、最終的に何位でフィニッシュできるか楽しみだ」

■ヒュンダイ・モータースポーツ

●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合31番手

「SS3が終わってすぐ、車内でアラームが鳴り、低バッテリー電圧の警告が出たんだ。マシンを止めて調べたら、オルタネータの問題だと分かった」

「SS4まで短い時間しかなく、マシンを修理するチャンスがなかった。だから今日はリタイアしなければならなかった。幸い、土曜日はラリー2規定のもとで再スタートできる」

「でもこのような形で2018年シーズンを始めたくなかったね。残りのステージはこのマシンで経験を積むために使うよ。ターマックでちょうど良い感覚を掴む必要がまだあるからね。今週僕たちが戦うのに唯一残された希望は、(ボーナスポイントが獲得できる)パワーステージだ」

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合9番手

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)

「午前中まさに最初のステージでパンクに見舞われ、多くのタイムを失ってしまった。その後はとても順調だった。木曜日(デイ1)の終わりに比べたら、ずっと気分は良かったよ!」

「僕たちの目標は、注意深く着実な走行をすることで、ただできるだけ順位を取り戻すことだった。確かに午前中の天候は誰にとっても役に立つものではなかった。雨とぬかるみでコンディションは酷いものだし、アクアプレーニングや視界の問題もあった」

「午後の終わりのSS8では、マシンは順調に走り、もう少し楽しむことができた。僕たちは総合9番手まで上がってきたから、これからの2日間でできないことはないよ。トップ5かトップ6フィニッシュか、確かではないけどね」

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合3番手

ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)

「困難な1日だった。1回目の走行は特に強力なものではなく、形勢が不利になり、午後には天候の悪化に直面しなければならなかった」

「雨のせいでドライビングコンディションはトリッキーになり、フロントガラス越しの視界も悪くなってしまった。最終ステージではグリップが増し、マシンの中でもいい感触を掴めるようになった」

「3位争いは接戦だから、明日もポジションを保持するためにベストを尽くさなければね」

■シトロエン・レーシング

●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合6番手

「ラリーの残りは雪予報だ。降り始めたらすべてがひっくり返るかもしれないね。僕たちに有利なることを願うよ!」

「とても完璧とは言えないけれど、今日の午後はマシンの感触が良くなったのがうれしい。大雨や路面上に泥が出ていた影響でグリップレベルがとても低かったからね……」

●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合10番手

クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)

「午前中はブレーキの問題があって、ついていなかった。今まで僕には起きたことがない問題だったけど、走行が台無しになった」

「午後ははるかに良くなった。特にSS7で良いタイムが出せた。とはいえ、ステージを初めてフルのレーススピードで走るような時に、トップ集団に追いつくのはとても難しいことだ」

「明日のコンディションでは僕たちの強みを最大限に生かせることを期待している。またとてもタフなことになるだろうけどね」

■トヨタ

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合5番手

「今朝はマシンの動きに少し苦労し、コーナーでいいフィーリングを得ることができなかった。しかし、午後に向けてディファレンシャルを少し調整したところ、だいぶよくなったよ」

「それでも、水が溜まっている路面ではあまり強気に行くことができず、タイムをロスしてしまった。その点を除けば、クルマはよくなってきている」

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合2番手

「総合2番手で1日を終えることができ、とても前向きな気分だ」

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)

「今日はクルマにいくつか改良を施したけど、それがすべてのステージで自信向上につながった」

「つねに学びを続け、クルマをより深く理解するという作業を明日以降も続けたいと思う」

「今日は多くの選手がミスしたから、クレバーなドライビングを続けることを心がけたよ。もうこれ以上激しく攻める必要はない。このラリーは純粋なスピードだけで結果が決まるわけでなく、安定した走りや賢明な判断こそが重要だと思うからね」

●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合4番手

「細心の注意を払ってラリーに臨むという自分の戦略はうまく作用し、それがいい結果につながっていると思う」

「とにかくミスをしないように走り続けたが、それでも表彰台を狙える位置につけているので、満足しているよ」

エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)

「ここまでのところチーム全体としてのパフォーマンスも良好だが、まだ先は長く、明日は降雪も予想されるなどコンディションはさらに難しくなるだろう」

「それでも、タイヤ選択さえ誤らなければ、きっとうまく行くはずだ」

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