日本丸、米寿の祝い

 横浜・みなとみらい21(MM21)地区で保存公開されている帆船日本丸で27日、88回目の進水記念日を祝うイベントが日本丸メモリアルパークで開かれた。日本丸の焼き印が入った餅を振る舞い、市民らとともに「米寿」を祝った。

 1930年1月27日に神戸で練習帆船として進水し、約1万1千人の船員を育てて84年に退役。翌85年から誘致に成功した横浜で保存され、昨年には国の重要文化財に指定された。

 船内で真ちゅう磨きなどを行う「帆船日本丸友の会」のメンバーで、日本丸と同い年の宮本福隆さん(88)=横浜市中区=は「日本丸は私の心の支え。100歳に向かって元気に手入れしたい」と喜んだ。

 飯田敏夫船長は「重文として浮かんだ状態で保存するための検討を始めていく。多くの理解と協力を得ながら、末永く大切にしていきたい」と話した。

© 株式会社神奈川新聞社