五島の1区窄頭(上武大)は、中学3年から8年連続出場。この春、県外に就職する可能性が高く、「今回がラストランかも」との思いで臨んだ。結果は、この日チームで最高順位の区間2位。「悔いのない走りができた」と、やり切った表情を浮かべた。
「明日の(長崎新聞の)1面に先頭で載るぞ」と気合を入れ、平戸大橋手前から集団を引っ張った。その後も積極的にレースをけん引。ラストスパートで長崎の畠山(長崎北高)に敗れたが、その差はわずか5秒。樋口総監督(樋口造園)は「良い流れができた。願ったりかなったり」と健闘をたたえた。
この1年間、大学でマネジャーを務めていたため、本格的には仕上がっていなかった。それでも、古里のために地道な調整を重ねてきた。レース後、「五島のために走ることができて良かった」と達成感をにじませた。