対馬11区阿比留(神奈川大)力出し切り独走

 対馬の11区阿比留(神奈川大)が6回目の出場で自身初の区間賞を獲得。今月初めの箱根駅伝のメンバーに入れなかった悔しさを晴らす快走を見せた。「自分の力を出そうと決めていた。気持ち良かった」と声を弾ませた。

 試験期間中のため、大学の監督に出場を反対されたが、「地元で走れる機会はほかにない」と説得して臨んだ。再スタートを切る11区では序盤から独走。上りが続く鈴田峠も、出走を目指す箱根の山登り区間をイメージしながらペースを落とさずに走り切った。最終日も日見峠越えの17区を走る予定で「今後につながるレースにしたい」と気合十分だ。

 チームは2日連続で日間5位。田中総監督(対馬市役所)は「歴代最高タイの総合5位はもちろん、少し厳しいがさらに上も狙いたい。最後まで何が起こるか分からない」と気合を入れ直した。

11区でスタートから抜け出す対馬の阿比留(神奈川大)=大村市

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