大村・東彼 猛追届かず 廣中快走 チームに勢い

 西彼・西海との日間1位争いを8秒差で制した大村・東彼が、目標の「総合2位、女子総合3連覇」を達成した。野口総監督(九州電通)は「みんなを信頼していた」と納得の表情を浮かべた。

 1区定方(東洋大)が首位と4秒差の2位発進で流れをつくった。2キロすぎから一人で抜け出し、11キロ地点で2位に45秒差をつけて独走。15キロ付近から失速して最後にかわされたが、2区室井(陸自大村)の区間賞の快走でトップに立った。その後も4区花尾(鎮西学院高)、7区谷口(桜が原中)らが区間1位でつないだ。

 11~13区は日間2位に落ちたが、14区廣中(長崎商高)の快走で再びチームは勢いづいた。自身の持つ区間記録には2秒届かなかったが、2位に1分19秒差をつけて首位に浮上。2年連続で女子MVPに輝き「まさか自分が選ばれると思わなかった。さらにレベルアップして、また来年出場したい」と控えめに喜んだ。

 毎年チームを支えている陸自勢に加え、今年は高校生や大学生ら若い世代が活躍。昨年の総合3位から、一歩前進した。野口総監督は「選手層を考えると来年はさらに楽しみ。それぞれがまた1年で力を付けて、主要区間を担えるようになってほしい」と期待を込めた。

序盤から抜け出し、レースを引っ張る大村・東彼の14区廣中(長崎商高、中央右)=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

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